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2.3.3 高速艇を用いた実験
1)「佐渡−新潟」航路における計測
高速艇の実船実験として「佐渡一新潟」航路の高速艇の計測を行った。本計測は「佐渡−新潟」航路の往復について行う予定であったが、往航が荒天欠航となったため、「佐渡−新潟」復航のみの計測となった。計測した「佐渡一新潟」についても前日の荒天の影響が残り、欠航寸前の海象であった。荒天の影響を極力小さくするため通常の航路を若干はずれた航路であった。この時の航路を図2.3.3.1)−1に示すが航海時間は約1時間であった。
本船は下記の主要日を有する全没水型の水中翼船である。
全長×全幅×喫水(艇走時)×航海速力=27.36m×8.97m×2.20m×43kn実船実験は本船の2階最前部右舷(ブリッジの後方)で行った。
?海象
風浪はほとんどないが、うねりが大きく、欠航する直前の状態であった。乗組員の観測による海象は下記の通り。
うねり=約3〜4M
風=ほとんどなし。
?アンケート調査
他の実船実験と同様に一般乗船者に対するアンケート調査を実施した。本船は航海時間が1時間と短いため航海中1回のみ記入する方式のものとした。当日の乗船者とアンケートの配布状況は下記の通りである。
乗船者数=259名
アンケート用紙配布数=179枚(配布率69%)サンプル率=57.1%
アンケート用紙回収数=148枚(回収率83%)
アンケートから集計した乗船者の構成を下記に示す。

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